音楽の環境づくり

All children are musical.

All children are musical.

「すべての子どもは音楽的である」と言うこの概念は、Music Together が提唱する、子どもは音楽の能力を持って生まれてくるという意味です。子どもは生まれながらにして、生きていく上で必要なあらゆることを獲得する能力を持っていることは広く知られています。


その中の一つに、音楽的能力があると。メロディやリズムを認知することができ、それに合わせて歌ったり動いたりする能力が備わっているんですね。音楽にはメリットがたくさんあるから、音楽を楽しめる子になってほしいって願っているパパさんママさんも多いのではないかと思います。

ただこれ、支えてあげないと無くなってしまうのです。
言葉と一緒ね。
周りの大人の関わりに大きく、そして敏感に影響を受けるのです。

受け入れられて、認められて、励まされて、愛されて。
self-esteem(自己肯定感)が土台となって、音楽的にも育つし、音楽表現ができる自分を好きだって思うようになるんです。

子どもの育ちを支えよう
受け入れられると嬉しいよね


音楽よりも言葉の方が勝ってしまう

赤ちゃんは口腔や声道の発達に伴って、音声を発したり調節できるようになります。「まー」とか「ぱー」とか言ったりすると、「わ!うちの子しゃべった!」とギューンと気持ちが上がっちゃいますよね。
赤ちゃんにとって言語獲得は最重要課題の一つなので、赤ちゃんも発達させたがっているし、周りの大人も期待マックスで「ママって言った!」「パパって言ったよね!?」って感じで「次にしゃべる言葉は何だ?」と待ち構えます。

そうこうしているうちに「意味のある言葉だけ」にフォーカスする環境になってしまうと、音楽の能力はだんだん追いやられていってしまいます。
聞こえてくるメロディに合わせて歌っていたかもしれない赤ちゃん。
「いないいないばぁ」の抑揚を音楽的に捉えていたかもしれない赤ちゃん。
ママのスリッパがパタパタ鳴るリズムに合わせて、パッパッって言っていたかもしれない赤ちゃん。
そんな能力が、言語の獲得と発達の下にもぐっちゃって見えなくなっちゃうんです。

音楽って必要ですか

私、以前に No Music No Life じゃない人に出会ったことがありました。
(誰も自分と同じだと思ってはいけないですが ^^;)
「ん~、音楽は聴かないかな」って言われて、「そっか、聴かない人もいるんだな」と驚きました。
でもよく聞いてみたら、ドラマや映画が大好きだと教えてくれました。楽しい、気分が盛り上がる、と感じるもののようでした。その方はストーリーやファッションや俳優さんに興味があるようでしたが、ドラマや映画では、曲や効果音は作品を作るのに欠かせない要素です。音楽を意図的に聴かないとしても、音楽を含めた作品を見ているわけです。

日常には音楽がそこここにあって聴かない日はない。自分では聴こうとしなくてもメロディって聞こえてきて、お店の中、駅のホーム、商店街、洗濯機や電子レンジ…我が家はお風呂が沸いた時も音楽が鳴ります。それらが全部「ツー、ツツツー」みたいな音程のない通信音だったら味気ないだろうなぁって思いませんか。

音楽の起源はずーっと昔で、歴史があるものです。通信手段や祈りを捧げるための用途と、現代音楽の楽しみ方では大きく差があるけれど、きっと人間にとっていろんな場面で必要だから、効果があるから、音楽が発展してきてずっと存在しているんだと思うんです。

そして、聞こえてくる音への反応ーーじっと聞いたり体を揺らしたりハミングしてみたりーーは無意識にしているんじゃないかな。

音楽的な能力を支えるには

子どもたちの音楽の能力の話に戻ります。

ではどうやったら音楽の能力を上手に支えていってあげられるのでしょうか。
その答えは、「言葉と同じように育てましょう。」です。

赤ちゃんが周りの大人たちが話しているのを聞いて言語を獲得するように、音楽だって同じレベルで生活の中にあれば良い。音楽の環境を作れば良い。

じゃあずっと音楽かけてればいいじゃん、ってなるかもしれないですけど、それはどうでしょう。
その答えも、「言葉と同じように育てましょう。」です。

子どもの行動に大人が反応します
音楽を通してコミュニケーションしよう♬

言葉の発達のためにテレビや動画をずっと見せていても、全体の中のある部分しか育たないんです。
音楽的な子になってほしいと音楽をずっとかけていても、全体の中のある部分しか育たないんです。

「インタラクティブな関わり」がないからなんです。インタラクティブと言うのは、「相互の:お互いどっちも」とか、「双方向の:こっちからもそっちからも」と言うようなイメージです。
大人がスマホからピッと音楽を流すのを見て子どもが学ぶことは、スマホの使い方です。音楽に反応して表情を緩めたり体を揺らしたり声を出したりすることではないんです。

赤ちゃんが「んまっ、んまっ」と言うとき、大人も「んまっ、んまっ」とオウム返しをするのが良いですよね。幼児さんが「ワンワン来た」と二語文を発する時、「大きなワンワンが来たね」と大人がちょっと足して繰り返してあげるのが良いですよね。
音楽もそうやって、インタラクティブに生活の中にあれば良いです。
大人が踊ったり、歌ったり、楽器を鳴らしたり、そんな様子を子どもが見ること。自分が発した声やメロディに大人が反応してオウム返ししてくれること、そんなことが大事です。

Music Together のレッスンでは、大人がお手本になって子どもたちに音楽の楽しさを見せ、子どもたちのマネをしたり子どもたちにマネされたりしながら、音楽の能力を支える環境を作っています。さらにそれがご家庭において、ご家族の喜びに繋がっていくんですけど、その様子を見て私もまた幸せな気持ちになって、音楽の環境づくりは幸せな環境づくりでもあるんだなと感じています。

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