英語の音声学習

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英語の習得は音声があってこそ

私は、「英語圏に留学してたの?」と聞かれることがありますが、したことがないんです。
小6の時に近所の英語教室に通い始めて、そこで英語が大好きになって、中高でも頑張りました。
だけど英会話のチャンスはほぼありませんでした。

そんな私ですが、ママとしてMusic Togetherに通うようになってから英語の勉強をやり直すことに決め、「音声ありき」で英語の学び直しを始めました。

息子たちが言語を学ぶのと同じように、英語圏の歌のCD、DVD、絵本を集めて毎日英語に触れるようにしました。もちろんMusic Togetherの歌はできるだけ覚えていつも歌っていました。教材のソングブックはいつでも手に取れるようにリビングに置いてありました。
(日本語もとても大事にしていました。別の機会に書きますね。)

とにかく「声に出す」ことを大事にしました。

フォニックスとフォネミック

英語の発音は、大人になってから先生について勉強しました。
先生は「フォネミック(phonemic)/音素」に重きを置いていて、まずは一つ一つの英語の音を正しく出せるように、何度も何度も練習に付き合ってくれました。漢字にフリガナを振るように、単語に発音記号を書いてその通り音を出していく作業は、私にとっては興味深く、慣れるととても楽しいものでした。

私は発音の前に、フォニックス(phonics)については勉強をして指導もできるようになっていました。でも、フォニックスは音と文字を結びつける認識のしかたです。目と耳と口を使い、その時々の文字列の条件を考慮して音を出します。音と文字やその他の条件を一緒に認識するのは、特に子どもにとってはレベルの高い処理で、困難に感じる子どもも少なくないです。

Phonics Chart
フォニックスのチャート

一方で、フォネミックと言うのは、どんな音があって、どんな風に音と音が結びついて、どんなふうに聞こえるんだろうと言う、音素の認識の仕方です。

どちらを先に経験すればよいかピン!ときた方もいるかも知れませんね。
フォニックスの前に大事な「フォネミック・アウェアネス (phonemic awareness)」。
子どもの言語学習の順番は、文字を読むことより、たっぷりと音を聞くことの方が先です。

音への気づきが言語獲得のカギ

ママさんパパさんが赤ちゃんのお世話をする時、高い声で話しかけながら関わりますよね。
「おむつ替えようね」も、”Let’s change your diaper.” も、音程やリズムがあるでしょう。

こちらに書きました↓
https://cheermomsup.com/wp-admin/post.php?post=389&action=edit

例えば、日本語はモーラで数えるので、1拍1音節または2拍1音節で数えるようになります。
「おなか へったのね」を数えてみると、音は8つですが「へっ」が1つの音節となるので7音節です。

英語はシラブルで数えるので、音がいくつかまとまって1音節となります。
“You’re hungry.” を数えてみると、3音節です。
youとareはそれぞれ1音節なんですが、you’reとまとめて言う時には1音節。
hungryは、hunとgryでそれぞれ1音節なので2音節。

このように、「英語ならではのリズム」があります。

さて、「音」にもフォーカスしてみましょう。

ナーサリーライムに「Pease Porridge Hot」と言うチャンツがあります。
Music Togetherのコレクションにも入っています。

(チャンツと言うのは、音楽の3要素である「リズム」「メロディ」「歌詞」から「メロディ」をなくしたものです。)

Pease Porridge の歌
Musiic Together のPease Porridge のチャンツ

この歌詞には、単語の終わりの音が同じ「ライミング(音韻)」と、単語の始まりの音が同じ「アリタレーション」がちりばめられています。

英語の音に気づくことができる、秀逸なチャンツなんです!

「ライミング(音韻)」は、hot/potとold/cold になります。

pease porridge hot  pease porridge cold pease porridge in the pot nine days old

「アリタレーション」は、”p“ の音です。

pease porridge hot  pease porridge cold pease porridge in the pot nine days old

私も小さかった息子たちと幾度となくこのチャンツで遊びました。今でもレッスンでこの曲で遊ぶときは、/p/の音を子どもたちが繰り返すのを聴いて、「そうそう、口に出すのって大事」と感じています。

参考)アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている リーパー・すみ子著 径書房

どうやって楽しむか

こんなふうにして私が英語の音を聞きとれるようになったり発音できるようになったのは、面白いなぁと思いながら楽しめたからです。もともとリズムや音の聞こえ方に敏感であったことや、歌が大好きだったことが大きく作用しているとは思います。そうでない人よりは英語が得意になるのが速かったかも。

息子たちも「勉強としての英語」は苦手な割には、聞き取ったり話したりすることは何とかできています。話の雰囲気を掴んだり、ブロークンな英語でも相手に通じるのは、英語の音を正しく聞き取れて、正しく出せるからです。(その音を発音できることは聴解できることでもあります)
遊びを入り口として英語を身につけてきたので、勉強としての英語だけよりも経験値が高くなりました。

Music Together®︎のレッスンで毎回歌う「Hello Song」と「Goodbye Song」は子ども達にも簡単に歌うことができるのですが、子ども達はリズムごと覚えて口から出すので、きれいな英語として聞こえます。
ただこれが成立するのは、子ども達は大人が楽しむ姿をちゃんと見ていて、自分もやってみようって思うからなんです。

子ども達にとって遊びは学び、何でも吸収する力を持っていますが、それには大人のお手本が欠かせないと言う心の育ちの部分を忘れずに、大人が楽しんでいきたいですね!

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